ご挨拶
2025年9月13(土)-14(日)、日本の真ん中“へそ”と言われている岐阜県で、日本エンドオブライフケア学会第8回学術集会を開催させていただきます。
メインテーマは、
「つなぐ ささえる エンドオブライフケア
-自己実現のための地域コミュニティ-」です。
自身ができなくなったことを、他の人に手伝ってもらい、「ありがとう」と言える、この循環社会に大切なのが、繋いで支えることが自然にできる地域コミュニティであると考えます。地域コミュニティは決して古くさい前時代の遺物ではなく、今の時代だからこそ、地域のなかで、誰もが安心して気持ちよく暮らしたいと願う、その“鍵”になります。人は、ひとりでは生きられません。子どもや高齢者、疾病や障害のある方はもちろん、すべての人が、周りの人たちのちょっとした気遣いや見守りのなかで、繋がって支えられて暮らしています。この当たり前のことの重要性を、本学術集会で、あらためて一緒に考えてみませんか。
すべての人に死は訪れるものであり、そのすべての人が、最期までその人らしく生きることができる、そして、その家族が生きることも支える、これがエンドオブライフケアです。日本は、地域包括ケアやACP (アドバンス・ケア・プランニング)の流れと歩調を合わせて、エンドオブライフケアをもっともっと促進する必要があります。
第8回学術集会では、「おひとり様」「子ども」「認知症」「がん・非がん」などをテーマに、病院、施設、在宅、そして地域がどのように支えていくのか、専門職者による講演会や事例を用いてのシンポジウム、ワークショップなど多数企画しております。私のモットーである「たのしく・ただしく・ためになる」学術集会になるよう、実行委員一同が取り組んでおりますので、是非、ご参加ください。
会場は、岐阜市民会館とメディアコスモスの2施設をお借りしての開催となります。岐阜を堪能できる企画も満載ですので、“わざわざ岐阜へ”お越しくださいませ。
日本エンドオブライフケア学会 第8回学術集会
大会長 薬袋 淳子
(岐阜医療科学大学・大学院 看護学部長)